「僕もここにしよ」そう言ってコップに口をつけて、「入れすぎた‥‥‥」とすぐに立ち上がって、紅茶を追加して戻ってくる。
ぽふ、とまた軽い振動が伝わってきてから、「いただきます」と口をつけた。
はちみつの甘さがちょうどよくて、すごく美味しい。
こういうおしゃれなの、初めて飲んだ。
「どう?」
「すっごく美味しい!!」
「よかった」
「響は、なに入れたの?」
「お砂糖とママレードだよ」
「ママレードって、ジャムだよね‥‥‥紅茶に入れたりするんだ?」
「するよ。ジャムティーってやつ。甘くて美味しいよ」
「わ、なんか、すごくおしゃれ!!」初めて聞いた。
「いるかも、ちょっと飲む?」
「いいの!?やったぁ!!」自分のを飲み干して、2杯目までいただく流れになっちゃった。
「はい、どーぞ」ありがとう!!と受け取って飲んでみる。フルーティーですごく美味しかった。
横で2杯目に口をつけて、「あっつ!!」と言っているのを見る。
「響、猫舌?」
「ん‥‥‥‥‥‥、そう」痛かったのか恥ずかしかったのか、顔を逸らされてしまった。
「実は、私も‥‥‥‥‥‥なんだよねぇ」なんだか恥ずかしくて、手を温めるふりをしてたけど。
「「一緒だねぇ」」が同時に出てきて、2人で思わず笑っちゃった。
こういうのも、たまにはいいかも。



