「いるか、どう?」
「うん、だいたい乾いたよ!!」思ったより速く。だけど、他の人のお家だし、念入りにしておこう。濡らしちゃったら悪いもん。
「なんか飲む?」
「えっ‥‥‥!!いいよいいよ!!気を使わないで!!」
「いやでも、寒いだろうし‥‥‥」私が下着つけたままだからかな。一応、タオルで水気は吸っておいたんだけど。
「じゃあ、いただきます!!」
「えーっと、ジュースがなくて。コーヒーと紅茶しか‥‥‥‥‥あっ、ホットミルクとかもできるよ。あとは水」
がちゃん、と両開きの冷蔵庫を開けた先に、ペットボトルの水がたくさんあるのが見える。
私の家のより、冷蔵庫大きいかも。
キッチンにオーブンレンジがついてる。
リビングの電気には、ガラスの傘のついたランプ。ステンドグラスの模様が細かくてきれい。
外国のお家みたいで、なんだか新鮮。
「いるか?」
「ふぁっ!!ごめん、ぼーっとしてた」
「珍しいでしょ、僕の家」みんなそうだよ、と四角い缶を開ける。
「それ、なに?」



