「____別にね、もういいかな、って思ったの」
「もういい、って?」
「チア部のはなし!!」紫陽花の水滴をつつくのを見て、ぼんやりと青が似合うな、なんて考える。
「ほんとはね、やめるつもり、なかったんだ」
「けど、もっと好きなこと見つけたから、いいかなって思ったの!!」
「好きなこと?」
「そっ!!」
「響が天文部でよかった!!」
「なに、それ」
「ほんとのことだよ?」
「ふふ、‥‥‥‥まぁ、いいけど」でも、僕も。いるかでよかったなぁと、今は思う。
「なにー?」
「なんでもない」
僕のことを、変な人って思わないでいてくれたから。
なに観てるの?って。
あのとき、純粋に聞いてきてくれて。
そのことが、すごく嬉しかったんだ。



