碧と春    【ボカデュオ2025『 Azulight 』  原案・原作】




「____終わったら、棚に戻してくださいね」

司書さんに貸し出し手続きをしてもらって、スペースに戻る。あとは家にいるときみたいに、パソコンを点けて、プレイヤーにDVDを入れて、再生するだけ。

まだ放課後になったばかりで、図書室には僕以外に2,3人程度しか見かけなかった。
こういう時間に映画を観るのも、いいかもしれない。




「おお‥‥‥‥!!」


じゃーん、と画面に表示された映画スタジオのロゴと、貸し出しのヘッドフォンから流れる音にわくわくする。

僕が選んだのは、『気まぐれ天使の大逆襲』という子供向けの映画だった。
本当は外国の映画とかもたくさんあって迷ったけど、小さい頃にテレビで観たのが懐かしくなって、気が付いたら手に取っていた。

いるかもこういうのが好きかな、なんて思いながら、カラフルな画面を観る。





____始まって、どのくらいだろうか。周りが騒がしくなってきた。

そろそろトイレにでも行こうかな、と思っていると、目の前が急に白く染まる。



「____わぁ!!」


(おと)、なにしてんの?こんなとこで」目の前の星空が、僕に言う。