「はい」


短く答えてドアスコープを覗き込むとサングラスをかけた男が立っています。

その奥には黒いバンが停まっているようで、車体の横に『不用品』と書かれているのが読み取れます。

更に先の文字が書かれているみたいですが、ちょうど植木が邪魔をして確認することはできませんでした。




「捨てるものありますよね?」



男はそう質問して、ニヤリと笑ったのでした。

END