さり気なくペットボトル回収のカゴにペットボトルを入れながら聞き耳を立てました。

「そういえばA子さんところ、まだ戻って来ないんですって」
「一家全員いなくなっちゃったんでしょう? 怖いわねぇ」

本人たちは小声になっているつもりでしょうけれど、その声はなかなか大きいもので通行人の人たちがチラチラと見ていくくらいの大きさでした。

なので、こちらも遠慮なく質問させてもらったんです。



「なにか、あったんですか?」