話しを聞きに行ったのは閑静な住宅街の一番端にあるA子さん宅です。
カーポートには白い乗用車が一台停まっていて、門から玄関までは飛び石がひかれています。

飛び石の左右にはA子さんが端正こめて育てていると言っていた、花が植えられていました。


その外観だけで、あぁ、A子さんはこの家をとても大切にしているんだなぁとわかるような、とてもキレイに整理整頓された庭先です。

飛び石を通って玄関まで行って呼び鈴を鳴らすと、当事者であるA子さんがすぐに出てきてくれました。

出てきた瞬間のA子さんは息切れをしていて、長い髪の毛もボサボサになっていて、白いエプロンにはシミができていました。


庭先と暮らしている人との印象があまりにかけ離れていたので、驚きました。
まぁ、でも今思えば当然のことというか。

それほどA子さんは混乱し、取り乱していたんです。
それから僕はA子さんに促されてリビングへと通されました。