こちら中津興信所


 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。
 中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津と事実婚だったが正式に結婚した。
 中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。
 中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。
 泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。
 泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。
 高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。
 大城勇吉・・・警視庁公安課刑事。巡査部長。

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 正午。品川駅。
 高崎と泊は、張り込みを終え、山手線ホームに着いた。
 男が女の、大きめのバッグを奪おうとしている。
 泊と高崎は、必死で、その男と女を引き剥がした。
 「何をしている?」
 「聞きたいのは、こっちだよ。」と高崎が言い返した。
 「そのオンナのバッグにはダイナマイトがあるんだ。入れるのを見たんだ。」
 泊がバッグを確認した。
 そんなモノはない。
 「しまった。あっちだ。」
 山手線と京浜東北線は同じホームだ。
 発車寸前のところを泊が乗り込んだ。
 だが、同じようなバッグを持ったオンナが、隣の車両から飛びだし、階段を降りてゆく。
 高崎は、必死に後を追った。
 さっきの男も、追って来た。
 オンナは、前売り券キップで、改札を潜った。
 男は警察手帳を見せ、手短に話して、後を追った。
 悔しいが、高崎は、もう刑事ではない。
 高崎は、中津警部に連絡を取った。
 「分かった。お前は、入場券キップ買って中に入れ。」
 「了解。」
 とは言われたが、高崎は思い出した。
 新幹線に乗車することはできず、発売時刻から 2時間以内という制限が付く。
 高崎は、東京駅までのキップを買った。
 ホーム入って、佇んでいたが、聞き覚えのある爆音が聞こえた。
 オスプレイが、品川駅を通過した。

 何となく、売店を回っていると、中津警部から連絡が入った。
 「EITOの久保田警視が、犯人を確保、時限装置付きのダイナマイトは回収した。事務所へ戻れ。」
 高崎は、新幹線で東京に行き、乗り換えて中津興信所に戻った。

 午後5時。中津興信所。所長室兼会議室。
 「だから、入場券って、兄貴が言ったんだよ。蕎麦食ってから帰れ。帰ったら、嫁さんんに礼を言え。」
 「え?じゃ・・・。」
 「当たり前だろ。久保田警視を手伝ったのは、馬越さんだよ。今夜、たっぷり可愛がって貰え。」

 公子と根津と尚子がケラケラ笑っている。

 ―完―

 ※この「裏事情のお話」は、「大文字」シリーズで。
 クライングフリーマン