冷淡な玄武様はオッドアイの神子の愛に溺れる

話し足りん!とのことで空き部屋に布団を敷き3人で夜ふかしガールズトークだ。

香夜は2人の生い立ちを聞いてびっくりしていた。
紅葉は兄弟が多く、小さい頃から霊力が強いが故に苦労をしてきた。
榛名は逆に霊力がないことで忌み子として島の住人から迫害をされていた。

紅葉は精神力、榛名は忍耐力が凄いんだなと思った。
比べたらおこがましいが、自分は翡翠に縋り、水無月に助けてもらってる甘ったれ。
誰も知らない場所で心機一転と思ったら、思うようにいかない。

「香夜、そのペンダント可愛いわね」
「あ、ありがとうございます。翡翠様にいただいたんです」
「ほほーぅ」と紅葉と榛名はグイグイと色々聞いてくる。香夜が落ち込むように暗い顔をしたのをみかねて恋バナで盛り上げようとしてくれた。

「翡翠様、表情が読めないし何を考えてるかわからなくて…」
ポロッと愚痴る。

「たしかに…香夜には悪いけど頭硬そうだし、私の嫌いな理系って感じ?」
紅葉の翡翠のイメージに苦笑する香夜。
優しいし笑顔が素敵なのに分かりにくいのはもったいない。

紅葉も榛名も話しやすく、香夜は今まで溜めていた不安やストレスをぶちまける相手がいなかった。
解決はしないが、話すことで気持ちがだいぶ楽になった。
そして何よりこんなに笑うのも修学旅行みたいな感じも久しぶりで香夜にとっては楽しくて仕方ないがない時間だった。