【Sより補足】
こんにちは、Sです。
とりあえず今回の件にかかわるネットニュースを公開しました。手持ちの資料を打ち直すのって思ったより大変ですね。
個人情報は確実に抜かなくてはいけないですが、間違いがあってもダメですし…。
もっとスピーディーにアップしていきたいなと思うのですが、年末は業務が忙しく、なかなか時間が取れなくて申し訳ないです。

あげた資料の補足をさせてください。
皆さんお気付きかと思いますが、このネットニュースにある火事で全焼したのが、私が関わった取引の対象の不動産です。そして遺体で発見された女性が、私が友情を感じていた方。火事になった物件の取引を私に依頼してくれた不動産会社Pハウスの営業さんです。

不動産の取引において売主と買主の間を取りもち調整するのが不動産会社ですが、それに立ち会う司法書士は主に不動産会社から依頼を受けるという構造になっています。

私とKさんが出会ったのは、事件から遡ること1年前、私が司法書士として働きはじめて2年目でした。当時Kさんは、新卒だったと記憶しています。
I県にある不動産会社Pハウスのある支店と私が勤めていた事務所が近くでして、お仕事相手として出会いました。

会ってすぐに親しく話をするようになったのですが、それは、私たちがお互いに女性だったからというのが大きいと思います。
今でこそ、不動産業界にも女性は珍しくありません。が、当時はまだまだ男性優位の世界で…女性はやや軽んじられていたのです。

不動産を売買する人は年配の男性が多いので、女性でしかも当時二十代だった私が名刺を渡すと、あからさまに嫌な顔をされることも珍らしくありませんでした。

それは、不動産会社の営業さんも同じだったはずです。当時は営業といえば男性で、女性社員は事務というのが一般的でしたから。

そんな感じでしたから、仲間を見つけた感じで、私たちはすぐに親しくなりました。

当時のKさんは、契約が決まらなくてかなり悩んでいるようでした。不動産の取引はなんといっても信用第一ですから、若くて女性だというだけで他の営業さんより不利だったと思います。

私はそんなKさんの相談に乗っていまして、有益なアドバイスはできませんが、法律関係には詳しいですら、そっち方面でサポートしたりしていました。

「契約が決まったら絶対Sさんに以来しますね!」と彼女は言ってくれていて、実際そうしてくれたのがあの取引だったのです。
それがあんなことになるなんて…。