四ツ谷武尊さま

初めてお手紙を差し上げます。私は遠峰村の徳明寺で住職をしております武田良法と申します。
四ツ谷家のご先祖様に関するお問い合わせをいただいていたにも関わらず、お返事ができておらず誠に申し訳ございませんでした。

このままお返事を書くのは辞めておこうとも思ったのですが、どうしてもいただいたお手紙を無視することが心苦しく、遅ればせながらこうしてお返事を差し上げた次第です。
さて、過去帳を調べたところ、たしかに四ツ谷家は拙寺の門徒さんのようです。
そのうえで恐縮ですが、四ツ谷家のご先祖さまについてお調べになることは、お辞めになった方が良いのではないでしょうか。

お手紙を拝読した限りでは、かなり調査を進められているご様子ですので、私がこう申し上げる「理由」もよくご存じのことでしょう。
そこでよくよくお伝えしておきたいことは、ご先祖さまはご先祖さま、四ツ谷さまは四ツ谷さまだということです。
「どんなご先祖さまでも愛せ」とは到底申し上げることができません。どうか、あまり深くお悩みになることがありませんように。

寒暖差が激しいこのごろです。くれぐれもご自愛ください。四ツ谷さまの今後のご発展を祈念しております。

合掌