Cさんは前述のAさん、Bさんとは少し状況が異なるため、前置きとして事前に編集部へメールについて掲載しておく。(掲載許可済み)

Webマガジン ソシャLABO 様
初めまして。みかみ葬儀社のAIについて取材中というポストを見て連絡させてもらいました。
私もそのAIを使っているんですけど、今までどんな情報が集まりましたか?
なんかおかしいってことだけネットで見たんですけど、自分のもおかしくて解決策がわかればいいなと思って連絡しました。
ちょっと事情があって葬儀社には問い合わせしにくいんで、問い合わせ前に先になんか聞けたら嬉しいなと思ってます。
返信お待ちしてます。

以上が編集部へ送られてきたメール内容だ。
これを読む限りではCさんに健康被害等は見られなさそうな様子だが、葬儀社には問い合わせしにくいという点が引っかかる。単なるシステム的な不備であればウェブメディアの編集部へ連絡などするだろうか?Cさんの言う「おかしい」がどんな状態なのか、直接伺うことにした。

取材を受けていただきありがとうございます。
「あ、えっと、私からはあんま情報はなくて」
今まで集めた情報を聞きたいとのことでしたよね。
「はい。不具合っていうか……が、あって、解決したくて」
不具合っていうのはどういうものでしょう?
「いやあの……集めた情報を聞きたいんです」
集めた情報といっても、今のところはこのAIが原因で健康を害された方の話を聞いたくらいですよ。あとは、不可解な返信があったとか。
「不可解な返信?それです」
それ、と言うのは?
「なんかあの、俺の知ってる感じじゃなくて、返信が。学習も全然しないし」
どんなものでした?
「いやどんなものっていうか……上手く使えなくて」
性格が全く違うといった感じでしょうか?
「まあ、そんな感じです」
なるほど、別人の情報が入っている可能性がある?
「まあ……すいません、なんかちょっと違う感じですね。ここまでで」

以上がCさんとのやり取りだ。これは掲載するかどうかもかなり迷ったのだが、Cさんの歯切れの悪さが妙に引っかかり掲載することにした。(かさ増しではない!決して!)
Cさんのように遺族がやり取りに違和感を覚えてしまっては、対話型AIサービスが意味をなしていないと言える。健康被害等の裏付けは不足しているが、このサービスが上手く機能していないのは確かなようだ。

自主的に参加する実証実験とはいえ、深く傷を負った遺族へ提供するサービスがこの出来栄えなのは頂けない!と思うのだが、皆さんはいかがだろうか?
この件については引き続き追っていこうと思う。
何か情報をお持ちの方は編集部まで!