強く強く思う・・・か。
「なぁ、俺は水李にこれ以上無理してほしくない」
「だったらそれをお伝えしてください」
伊津夏は俺にそれだけ言い残して、どこかに行ってしまう。
今、止めなければ水李の体は壊れる。
なら、俺がすることは一つだ。
俺が向かったのは水李の部屋。
コンコン
一様、ドアをノックする。
伊津夏が、部屋に入っても気づかなかったんだからノックも気づかないかと思い、勝手に部屋に入ることにした。
「入るぞ」
ドアを開けるまに、声をかける。
ドアを開けると、目のまえに映りこんだのは倒れている水李だった。
頭が真っ白になった。
遅かった。
ここ一週間ほど食事をしていない。
しかもずっと力を使っていたとなれば、とっくの前に限界を超えていたはずだ。
だけど、今までよく倒れてないことが奇跡だと言っていいぐらいだ。