異次元屋からパソコン二台を購入した。
のだけれど、電気で動くパソコンを電気のない世界で動かすには電気を発生させて貯めておくものが必要となってくる。
「大陽から電気が生まれるって不思議よね~」
説明書を見ながら大陽光パネルを組み立て、設置しているのだけれど、理解が追いつかない。異世界文明、凄いわ~。
「こんなものかしらね?」
大陽光パネルを大陽が当たる場所に設置し、配線をおば様の執務室へと伸ばし、ポータブルバッテリー(五個)とやらの箱に繋ぐだけ。簡単でいいのだけれど、二年毎に交換しなくちゃらならないのは痛いわよね。
まあ、八十万ポイントで設置できたんだから二年毎でも問題ないか。あの水晶は約一億ポイントで買取ってくれたようだからね。
パソコンのコンセントをポータブルバッテリーに繋げ、スタートボタンを押す。
「おー立ち上がったわ」
なぜ立ち上がったと言うのはわからないけど、画面に光が灯った。
しばらくして操作できるようになり、エクセルなるソフトをクリックする。
「へ~。簡単に使えるのね」
横で見ているおば様がサクサクと使えていることに感心している。
「リュージさんがすぐ使えるようにしてくださいました」
この世界ではパソコンは十全と使えないので、エクセルと写真整理、印刷ができるように設定してもらったわ。
「こちらの世界の言葉で使えたらいいのだけれどね」
「さすがにそこまでは対応できませんよ」
このパソコンは、地球と言う星の日本語と言う文字に対応したもの。別の世界には対応してないわ。やろうとしたら一億ポイントでも足りないと言われたわ。
「まあ、わたしたちがわかればいいのだからしょうがないわね」
わたしもおば様も日本語は使えるわ。スマホが日本語対応したものなのだからね。
「そうですね。秘密保持にもなりますし」
自分のためのもの。他の人には使わせないんだから大した問題はないでしょうよ。
「じゃあ、これを打ち込んでちょうだい」
と、束ねられた紙が山積みされた。え? わたしがやるの?
「……じ、侍女の仕事とは……?」
「わたしを支えることよ」
「……ですよね……」
そう言われたらなにも返せない。ただ、それは新人にやらせるものなんでしょうか? とは心の中で言わせてもらいます。
スマホの検索機能でエクセルの使い方を学びながらやること二日。なんとなく理解できた気がする。
曖昧なのは許してください。ただ今、頭から湯気が出ている状況なんですよ。
「……す、少し、休憩をさせてください……」
こんなに頭を使ったのは久しぶりだわ。
「しょうがないわね。一時間ほど休んできなさい」
仕事をしているときのおば様は悪魔だと思う。
それでも今は一時間でも頭を冷やさないと溶けてしまうわ。
執務室を出て休憩室へと向かった。
「シャ、シャルロット様、大丈夫ですか!? 凄いことになってますわよ?!」
でしょうね。昨日から寝てないですし。
「申し訳ありません。お茶をいただけないでしょうか?」
今はお茶を淹れる余力もないわ。
「はい。どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
と言うかわたし、侍女たちの名前を知ろうとしてたんだよね? なぜおば様の仕事を手伝うことになったのかしら?
いや、そんなことはどうでもいいや。今は頭を冷やすことに集中しましょう。
お茶をいただき、短期睡眠を行う。
「──ふぅー」
少しは頭が冴えたわ。
「どうぞ」
と、濡れたタオルを差し出された。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ。奥様の手伝いは過酷ですからね」
困ったように笑う侍女さん。おば様、侍女になにやらせてるのかしらね……。
「ええ。今回初めて知りました。まさか徹夜でやらされるとは思いませんでした」
おば様も徹夜したはずなのにまったく疲れた様子はなかった。まあ、その分、肌やお腹回りに出てたけどね。
ありがたく濡れタオルを受け取り、萎んでしまった顔を拭った。
「ふぅー。気持ちいい。ありがとうございました」
「いいえ。奥様を支える侍女を支えるのも仕事ですからね」
ここの侍女は優秀だけじゃなく心根も正しいものなのね。おば様や侍女長様の凄さがよくわかるわ。
濡れタオルを返し、いつの間にかお代わりを入れてくれたお茶をいただいた。
「すっきりしました。またがんばれます」
「無茶しないで、とは言えませんが、なにかあればおっしゃってください」
上品に笑って休憩室を出ていった。
「……早くおば様の仕事を終わらせて侍女の名簿を作らないと」
自分の部屋へと戻り、服を脱ぎ捨てる。
水玉を作り、いっきに飛び込んて体と気持ちを引き締めた。
体が冷える前に出て風で乾かし、新しい下着に着替える。
下着姿のまま柔軟体操し、いい感じに温まったら深呼吸。なんとか体と気持ちを回復させた。
「よし! またがんばりますか」
侍女服を着て、執務室へと向かった。
のだけれど、電気で動くパソコンを電気のない世界で動かすには電気を発生させて貯めておくものが必要となってくる。
「大陽から電気が生まれるって不思議よね~」
説明書を見ながら大陽光パネルを組み立て、設置しているのだけれど、理解が追いつかない。異世界文明、凄いわ~。
「こんなものかしらね?」
大陽光パネルを大陽が当たる場所に設置し、配線をおば様の執務室へと伸ばし、ポータブルバッテリー(五個)とやらの箱に繋ぐだけ。簡単でいいのだけれど、二年毎に交換しなくちゃらならないのは痛いわよね。
まあ、八十万ポイントで設置できたんだから二年毎でも問題ないか。あの水晶は約一億ポイントで買取ってくれたようだからね。
パソコンのコンセントをポータブルバッテリーに繋げ、スタートボタンを押す。
「おー立ち上がったわ」
なぜ立ち上がったと言うのはわからないけど、画面に光が灯った。
しばらくして操作できるようになり、エクセルなるソフトをクリックする。
「へ~。簡単に使えるのね」
横で見ているおば様がサクサクと使えていることに感心している。
「リュージさんがすぐ使えるようにしてくださいました」
この世界ではパソコンは十全と使えないので、エクセルと写真整理、印刷ができるように設定してもらったわ。
「こちらの世界の言葉で使えたらいいのだけれどね」
「さすがにそこまでは対応できませんよ」
このパソコンは、地球と言う星の日本語と言う文字に対応したもの。別の世界には対応してないわ。やろうとしたら一億ポイントでも足りないと言われたわ。
「まあ、わたしたちがわかればいいのだからしょうがないわね」
わたしもおば様も日本語は使えるわ。スマホが日本語対応したものなのだからね。
「そうですね。秘密保持にもなりますし」
自分のためのもの。他の人には使わせないんだから大した問題はないでしょうよ。
「じゃあ、これを打ち込んでちょうだい」
と、束ねられた紙が山積みされた。え? わたしがやるの?
「……じ、侍女の仕事とは……?」
「わたしを支えることよ」
「……ですよね……」
そう言われたらなにも返せない。ただ、それは新人にやらせるものなんでしょうか? とは心の中で言わせてもらいます。
スマホの検索機能でエクセルの使い方を学びながらやること二日。なんとなく理解できた気がする。
曖昧なのは許してください。ただ今、頭から湯気が出ている状況なんですよ。
「……す、少し、休憩をさせてください……」
こんなに頭を使ったのは久しぶりだわ。
「しょうがないわね。一時間ほど休んできなさい」
仕事をしているときのおば様は悪魔だと思う。
それでも今は一時間でも頭を冷やさないと溶けてしまうわ。
執務室を出て休憩室へと向かった。
「シャ、シャルロット様、大丈夫ですか!? 凄いことになってますわよ?!」
でしょうね。昨日から寝てないですし。
「申し訳ありません。お茶をいただけないでしょうか?」
今はお茶を淹れる余力もないわ。
「はい。どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
と言うかわたし、侍女たちの名前を知ろうとしてたんだよね? なぜおば様の仕事を手伝うことになったのかしら?
いや、そんなことはどうでもいいや。今は頭を冷やすことに集中しましょう。
お茶をいただき、短期睡眠を行う。
「──ふぅー」
少しは頭が冴えたわ。
「どうぞ」
と、濡れたタオルを差し出された。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ。奥様の手伝いは過酷ですからね」
困ったように笑う侍女さん。おば様、侍女になにやらせてるのかしらね……。
「ええ。今回初めて知りました。まさか徹夜でやらされるとは思いませんでした」
おば様も徹夜したはずなのにまったく疲れた様子はなかった。まあ、その分、肌やお腹回りに出てたけどね。
ありがたく濡れタオルを受け取り、萎んでしまった顔を拭った。
「ふぅー。気持ちいい。ありがとうございました」
「いいえ。奥様を支える侍女を支えるのも仕事ですからね」
ここの侍女は優秀だけじゃなく心根も正しいものなのね。おば様や侍女長様の凄さがよくわかるわ。
濡れタオルを返し、いつの間にかお代わりを入れてくれたお茶をいただいた。
「すっきりしました。またがんばれます」
「無茶しないで、とは言えませんが、なにかあればおっしゃってください」
上品に笑って休憩室を出ていった。
「……早くおば様の仕事を終わらせて侍女の名簿を作らないと」
自分の部屋へと戻り、服を脱ぎ捨てる。
水玉を作り、いっきに飛び込んて体と気持ちを引き締めた。
体が冷える前に出て風で乾かし、新しい下着に着替える。
下着姿のまま柔軟体操し、いい感じに温まったら深呼吸。なんとか体と気持ちを回復させた。
「よし! またがんばりますか」
侍女服を着て、執務室へと向かった。


