困屋煞(こんやしゃ)、という言葉をご存知でしょうか。

 困屋煞とは簡単に説明してしまえば、「住むのに適さないとされる間取りや場所」を意味する風水用語です。風水に詳しくもなければ、耳馴染みの無い方が殆どかもしれません。
 道路の突き当りや鉄塔や電線などの近くに建てられていたり、または建物の中心が外気に曝されている場合、それは風水を信じている人々にとって忌避される建物――困屋煞となります。
 信憑性は区々(まちまち)ですが、信じる人々がいると言う事は信憑性を裏付ける出来事があったという事。それが何であるかまでは分かりませんが、言葉の意味から鑑みるに吉報ではないのでしょう。

 このように、本来は特定多数――風水の視点から見れば良くないとされる家屋全般を指す「困屋煞」という言葉。先述したように風水用語であるため、別に詳しくもなければ分からない、分かったとしても前述の意味でしか捉えられないこの言葉ですが。
 この言葉を本来の意味として捉えない――困屋煞という言葉を「ある一つの建物を形容するための言葉」という意味として受け取る人々がいます。

 F県F市の住人です。

 
 ↑建物の衛星写真。一部加工済。