予定通り、八月三十一日の夕方に◆◆◆市の実家に辿り着きました。新幹線や電車を乗り継ぐので、昼前には家を出ましたが実家に着いたのはもう日が暮れようとする前でした。会社には週明け月曜日に有給を申請してあり、元々の土日休みにくっつけて三連休となっています。佐藤凛の自宅へ行くのは九月二日の十時。三十一日は▲▲村の住人は祭りの準備に駆り出され、一日は祭りの当日ということで、両日ともアポイントが取れなかったみたいです。

 実家に着く頃はもう夕飯時だったので、父が寿司を準備してくれていて、それを父と彼と三人で食べました。食べた後は適当にテレビを見て風呂に入り、就寝しました。私はなかなか寝付けませんでした。久しぶりに横になる実家の薄っぺらい布団が固かったせいかもしれません。彼は「楽しみすぎて眠れないかも」と浮かれていた割には、すぐに大きないびきをかいて寝始めました。まったく能天気だと思いました。

(二〇二四年八月三十一日)