だけど。



「っ、俺が成敗しねーと、
雲雀、また、傷つくかもしんねーじゃん、」



私の行動の意味を一切理解してない夜灯くん。



だから.................................



「私のの心のキズは、こーやって、
夜灯くんが、抱きしめて埋めてっ、」



そう言って、ねだるようにお願いした。



すると。



「っ、ははっ、雲雀には敵わねーや!」



ニコニコと笑ってそう言う夜灯くん。



「そーだね!よし!
今は、夜灯くんの体のキズの手当てだっ!」



私はそう言うと、
隠し持っていたカットバンを夜灯くんの膝に貼った。



心のキズも、体のキズも、
──────2人で埋めることを誓うように。





fin.