すると...........................



「俺は、心のキズも、体のキズも埋まらない。
昔から、そう思ってるって話しだよ」



そう言って、
〝思い出せよ〟って感じの熱い瞳で見つめてくる夜灯くん。



だけど。



「...............、あー、なんか、言ってた気がする」



それを、夜灯くんが、
〝なんのために〟言ってたかは思い出せない。



(なんだっけ............?)



と、心の中で思った直後。



「.........、気がする、って、お前なぁ。
俺は、雲雀の小説に文句言って、
誹謗中傷してるやつらを裏で成敗してんの。
昔、雲雀が傷ついた、心のキズは一生消えねーから」



〝私のため〟と言わんばかりに............



いや、モロそんなことを言う夜灯くん。