だから..............................



(ごめんね、伸宏っ、)



私が心の中で彼氏の、
秋庭伸宏(あきばのぶひろ)に伝えた。



すると。



「ん。別に落ち込むことはねーよ、千明」



私の心を読み取ったようにそう言って、
頭にポンッと手を乗せてくれた伸宏。



だけど.................................



「私さ、全然上手くいかないから、
神様が与えてくれた、いのちを頑張れてない、」



伸宏や両親。



妹や弟に、親戚。



みんなの優しさに守られてるだけで。



自分ではこれっぽちも頑張れてない。



──────そんな自分に嫌気がさす。