(なっ、なんで!?)
心の中でそう思っていると。
「俺は、夜島恒介」
つい数分前まで、
気づいてなかった、名前を告げてくれた、
私より1学年上の、
夜島恒介先輩。
夜島先輩は、
私の学校で、有名かつ人気な男の子。
本来なら私と接点なんてないハズの存在。
「や、とう先輩、」
「ん。なに?」
知られてるなんて思えなくて。
「なぜ、私を知っていたんでしょう、?」
シンプルに問いかけると........................
「んー、目立つから、かな?」
私の存在を、
〝目立つ〟と表現してくる先輩。