どれくらい空を眺めていたのか、突然聞こえて来たくしゃみにハッと横を向くと男子生徒が寒そうにポケットに手を突っ込みながら歩いてきて、私の二つ隣の椅子に腰掛けたところだった。
あまりにもじっと見過ぎだせいかふと、その男子生徒と目が合う。
顔はいいけど他人にあまり興味がなさそうで冷たいと有名な、同じクラスの及川結弦だ。
私は彼を中学の頃から一方的に知っている。
そして、密かに想いを寄せている相手だ。
「…花村雫月、だっけ」
「…え?」
目を逸らすタイミングを見失ってしまい、じっと見つめ合うこと数秒。
先に口を開いたのは及川くんだった。
「同じクラスだよな?話したことないけど」
あまりにもじっと見過ぎだせいかふと、その男子生徒と目が合う。
顔はいいけど他人にあまり興味がなさそうで冷たいと有名な、同じクラスの及川結弦だ。
私は彼を中学の頃から一方的に知っている。
そして、密かに想いを寄せている相手だ。
「…花村雫月、だっけ」
「…え?」
目を逸らすタイミングを見失ってしまい、じっと見つめ合うこと数秒。
先に口を開いたのは及川くんだった。
「同じクラスだよな?話したことないけど」