「きゃあ…っ!」


「雫月…!」



ポタポタと髪の毛から滴り落ちる水もそのままに、きっと男の人たちを睨みつける。



「なんだこの女、痛い目見ないとわかんねぇのか?」


「…おい、待てよ。見ろよ。ワイシャツ透けちゃって、可愛いピンクの下着が見えちゃってるよ」



ハッと自分の胸元を見ると、濡れて張り付いているワイシャツの上から下着が少し透けていた。


恥ずかしさで一気に顔が熱くなる。



「あららーかわいそうに。俺らの部屋で乾かしてっていいよ?」


「もうこいつだけ連れてこ」



ぐいっと強い力で腕を引っ張られ、痛さと怖さで涙が出そうになる。