「…まあたまにはいいかなって。あと花村もいるし」


「ふーん。意外だな。及川って恋すると好きな人にグイグイ系なんだ?でもなんかわざとらしいというか、不自然な気もするけど。まあ人は恋すると変わるって言うしな!」



ほらみろ、とぎろりと及川くんを睨むけど、視線に気づかないふりをしてくる。



やっぱり逆に怪しまれているじゃないか。


あんなにあからさまに演技をするから…。



「暇な女子ー!飲み物取り行こー」


「あ、私も行くー」



気まずいしここから一旦離れたかったため、ドリンクバーに向かうクラスメイトについていく。



「雫月はいいなぁ。あんなにかっこいい彼氏ゲットしちゃって」


「…へ?」