下書き星空の下で、君の願い事を。

これは、栄佑くんと出会う前からのお話。

学校の健康診断で、数値に引っかかった。
詳しい検査が必要だって言われて、大きな病院で検査入院することになった。

問診票とチェックリストに記入すると、受付の人は私の書いた紙を受け取る。

検査を終えてベットで寝転んでいると、母が入ってきた。

「こんな大きな病院で検査なんて、あんた何やらかしたの」

「知らないよ。私が聞きたい」

そんなことを話していると病院の先生がやってきた。

「前田莉乃さんのお母様ですか?」

「えぇ、そうですが…莉乃はなにかの病気なんでしょうか」


「別室で詳しくお話するので、こちらに来ていただいていいですか?莉乃さんは、ここで待っていてください」

「わかりました」

お母さんは別室に行って、私はただ窓の外を眺めながら待っていた。

歌を口ずさみながら待つ時間は、少し長く感じた。

私何かの病気なのかな。

どうしよう、大学行けなくなったら……。

那奈、心配するだろうな。

那奈のこと、任せられる人なんて私以外にいないよ。

お母さんが戻ってきて、先生はこう言った。

「お母様と相談した結果、本人に伝えることになりましたので、莉乃さんにもお伝えします、心の準備を…」

「……なんですか?」

「検査した結果、莉乃さんの身体の状態を見るとあと余命1年と見られます」


「え?」


いまなんて………。

「……あと一年……?一年、生きれるかどうか?」