下書き星空の下で、君の願い事を。




「私と出会ってから、那奈もだいぶ変わったらしいけど、まだその要素持ってると思う。栄佑くんが吐いたように、薬飲まなくてもだいぶ精神やられてると思う」

「そんな風に見えなかった」

「わかるでしょ、栄佑くんなら。そうは見えなくても辛く感じてる人がいることを」

そうだ、自分がそう一番感じてるじゃないか。

莉乃だって、辛い気持ち悟られないように振る舞ってる。

僕だけじゃない。

「那奈はそういう人たちを救いたくて、今大学で心理学勉強してる。複雑な家庭環境に必死に耐えながらね」

「そんな複雑なのか」

「それは仲良くなったら聞くといいよ、話してくれるかはわかんないけど」

「……わかった」

託されたものの、自分に自信がない。

莉乃がいなくなった世界に、平気でいられる自信もなければ、誰かを支える心の強さなんて持ち合わせていないだろう。

僕にそんなことを任せる莉乃は、それを見越していってるのだろうか。

一緒に倒れていく未来しかしない。