「わたしね、ほんとは二人とも似てる気がしてるんだよね」
「似てる?」
こうして共依存して誰かの心にいることでメンタルが安定して、ていうか、心が弱いんじゃなくてまじめすぎるだけな気がするんだ」
「二見も?」
「まじめだよ、まじめすぎる。私みたいに好きなことだけ考えてればいいと思う」
「そんなの現実が許してくれない」
「何でそう思うのかな、仕事だってやめれて、夢追いかけて、幸せでしょ今。それともしたくない仕事してる方がよかった?」
リセットボタン、あったら押すのか?
はじめから夢追いかけれるとしたら、今の出会いはなかったんだろうか。
莉乃がいたから今夢を追いかけられるんだ。
死ななくてよかったって、思える人生にしたい。
「そんなことない。莉乃に出会えたこともイラストレーターになると決めたことも、何一つ後悔してない」
あのまま人生捨てて仕事してたらきっと今頃死んでた。
だってなんの希望もないんだから。
毎日同じことの繰り返し。
新しいことに挑戦する気力もなきもない。
「私もね、うれしいんだよ。私のために生きてくれてるのすごい伝わる。もちろん、那奈にも同じこと思ってる」
大切にしてくれてるのが伝わってくる。
「辞めた会社のことなんて考えて死のうとしなくていいよ。自分に合った場所が必ずあるから」
「……そう言ってくれてありがとう」
「わかったらうがいしといで!」
「あ、そうだった」
莉乃と話していると自分を認めてもらえる居心地の良さに、安心できる。
本気でそう思ってるのがわかるから。



