下書き星空の下で、君の願い事を。

カーテンから漏れる太陽の光で目を覚ました。
スマホの充電が100パーセントになってるのを確認し、充電器を抜く。

新着メールが届いていた。
誰だろう。
莉乃からだろうか。

そんな軽い気持ちでメールを開いた。

「戻ってきませんか?」

辞めたはずの会社からのメッセージ。
それを見た途端、会社での吐き気がした。

「…ッ…ッオエ……」

ボトボトと落ちる鼻を突きさすような胃酸の匂いと、何を食べたかもわからないような溶けた汚物の気持ち悪さに二度吐いた。

「ッン…ッ…ォエ……」

頭がくらくらしてきて、視界が回った。

90度回転するように、そう、倒れたんだ。

ピンポーン。

いつものように、インターホンの前で「早く開けて―」と声をかけてくる莉乃。
起き上がらなきゃと思いつつも、体が鉛のように重く、言うことを聞いてくれない。

「しにてぇ……」

そんな言葉を口にしたのは、いつが最後だっただろうか。

急に訪れた希死念慮。
今オーバードーズしたら、胃に何も入っていないから死ねるだろうか。
そう思ったら体が動いた。
急いで薬を探して、いつも飲んでいた薬を見つけると、瓶のふたを開けた。

「あれ、まだ寝てるの~?」

その声に我に返った。

あ、だめだ。

莉乃を残して死ねない。

このまま第一発見者にさせる気か。

先に死んで悲しませるようなことはしたくない。

薬の瓶のふたを閉めて、ごみ箱に捨てた。