「おっはよう!今日はね、本屋さん行こうかと思って、どう?栄佑くん好きかなって」
「確かに好きだけど、莉乃は本とか見るの?」
「え?全然見ないけど、絵本ぐらいなら見れるかな?」
「莉乃らしいというかなんというか」
「本屋さん行こ?」
「行こうか」
僕は支度をして家を出た。
駅前の本屋さんに行くことにした。
「栄佑くんはどんな本読むの?」
「青春ミステリーとか好きだけどな」
「青春なの?ミステリーなの?」
「どっちも兼ね備えてる感じかな」
「そんなのあるんだ、初めて知った」
「意外と本って奥が深いよな」
しばらく歩いて駅前に着いた僕たちは本屋に入った。
「着いたね!本屋さん。さっき言ってたオススメはどれどれ?」
「んー、探してみようか、たしかこっちに……あった」
「なにこれ、かわいい女の子のイラスト」
「これが青春ミステリーにハマったきっかけの本」
「ふーん。かわいい女の子がいいんだ?」
「ち、ちがう……そうじゃなくて」
「わかってるよ。買ってみようかな」
「多分読みやすいと思う。読んでみたら?」
「買ってくる」
莉乃は僕がハマったきっかけの小説を買いにレジに行った。
レジで買って、帰ってくる。
「買えた!!みて!ポイントカード作っちゃった」
「それ、次本買う予定とかあるの?」
「え?ないけど」
「買わなきゃポイントつかないよ」
「あー、じゃあ栄佑くんにあげる」
「え?もってるんだけど?」
「え?じゃあどうするの」
「しおりにでもしたら」
「それだ!そんな人いなさそう。ポイントカードしおりにするなんて……ふふ…ふふふ…」
クスクスと笑っている莉乃。
そんなに面白かっただろうか。
「じゃあ、家帰って読もう」
「今日読むのか」
「そりゃあ、買ったら読むでしょ、ねぇ、手つないで帰る?」
「え?なんで急に」
「恋人みたいなことしたいなーって。私たち付き合ってるんだし」
「恥ずかしくないか」
「ちょっと照れくさいけど、私は栄佑くんと手をつないで家に帰りたいな」
「わかった、手をつなごう」
「そんな固くならないでよ、気楽にね?栄佑くんったらかわいいんだから」
「っは?かわいくなんか」
「ツンデレみたい。かわいい。さっ帰るよ~」
そういって、莉乃は僕の左手に指を絡ませた。
細い指、小さな手のひら、温かく感じる体温に生きているということを実感した。



