下書き星空の下で、君の願い事を。


「ねえ、私配信してみたい。
チャンネル登録してくれてる人とお話してみたい」

この時のチャンネル登録者数は2470人だった。

いつの間にか、登録してくれてる人が増えていて、驚いた。

「今から?」

「告知しないと人って来ないのかな?」

「うーん、どうだろう。やってみようか」

莉乃は配信ボタンをスタートし、rionと名乗りラジオ配信し始めた。

意外にも、通知を見た人が初めに6人来てくれて、莉乃は話を始めた。


こんにちわ!初めまして!リスナー?さん!
rionです!6人も来てくれたんだ!
うれしい!ねえ、みんなはなんでチャンネル登録してくれたの?
なになに?歌声が良かった?照れるなあ。
自作の歌投稿してるのが素敵だった?
歌ってる時と雰囲気が全然違う?
それは、褒め言葉としてもらっていいの?
みんなは、どの歌が良かった?
選べないよね?
私はね、この短い命で歌を歌っていたいの。
なんで短い命か?
余命が決まってるの、あと半年くらい。
だから歌を投稿してるの
私の歌、みんな聞いてくれた?
みんなからの応援凄く嬉しい。
もっと歌を届けるね。
最後まで歌うからね。


莉乃は、しっかりコミニュケーションを取っていた。
以外にも配信の才能もあるのかもしれない。
莉乃のコミュ力は高い。

「どうだった?配信」

「楽しかった、みんな余命半年って言ったら心配してくれた」

「そりゃ、見てた投稿者が余命半年って知ったら、そうなるでしょ」

「そうかな、でもそっか、私も好きな歌い手さんとかにそう言われたらもうこの声聞けないのかあって思うかも、そういうことだよね」

「そうだよ。rionのことが好きで聞いてるんだから」

「なんかそう考えると嬉しいね。なんか幸せ者だ私」

「そう思えるなら良かった、莉乃の幸せが僕は嬉しい」

七月一二日 土曜日 曇り
今日は、rionとして配信した。
トータルで10人ぐらい来てくれたみたいだ。
楽しそうに交流してるところを見ると、投稿活動を始めてよかったんだと思う。
これからも歌を投稿するみたいだから、僕も見届けよう。
莉乃の幸せは僕の幸せだ。
莉乃の歌に惹かれるものがあるのは、僕自身で感じるものだけではない。
rionの歌を聴くリスナーも同じように考えているのだろう。
莉乃の歌には力がある。僕はそう信じてる。