「おはよ。今日も寝起きかぁ。ねぇ大学行かない?私休学してるんだけど久々に行こうかなって」
「え、僕ただの部外者なんだけど」
「大丈夫!まだ若いし、大学生に見えるよ。うちの学校緩いから公園みたいに知らない人よく入ってくるよ」
「それ大丈夫なのか?」
「いいのいいの、行こ?支度して」
僕は言われるがまま支度すると、家を出て最寄りの電車に乗り込んだ。
彼女は大学生だと聞いていたが、出会って初めて大学に行くという話を聞いた。
大学には友達がいるんだろうか。
でも、友達がいるのなら僕を連れて行くのはどうなんだろうか。
自慢したいとか?
それとも友達がいないとか。
「何考えてるの?」
「友達について?」
「友達ぐらい私にもいるよ!?」
そう言う彼女は大学に着くとここで待っててと外のベンチで待たされた。
しばらくすると彼女は一人の友達を連れてやってきた。
「こ、こんにちは」
大人しそうな見た目の莉乃の友達は、二見 那奈と言うらしい。
「那奈、緊張してる?初めてだもんね。私が彼氏会わせるの」
「だってだって、莉乃ちゃん今までそんな気配なかったから……ねぇ、大丈夫なの?」
こそこそと話しかけるように喋りだした二見は、こちらを怪しい目で見ているらしい。



