下書き星空の下で、君の願い事を。

「今日七夕だね、短冊描いた?」

七夕、織姫さまと彦星さまが天の川を渡って、年に一度だけ出会える7月7日の夜のこと。
天の川は7月7日が最も光り輝いているように見えることから、めぐり逢いの日と考え七夕のストーリーが生まれたとされる。


「書いてないけど。なんで?」

「病院の自販機の前に短冊飾ってあるの。一緒に飾ろうよ」

そう言われ短冊に願いを書くことになった。
思い返せば、初めて会った時も願い事してたっけ。
【彼女が一日でも長く生きれますように】

七月七日 月曜日 晴れ
今日は七夕の日だ。
短冊を書いた。【彼女が一日でも長く生きれますように】
莉乃のことしか考えれなかった。
運よく晴れていて空がきれいに見えた。
夜帰ってから「早く会いに来て」なんて言うから驚いた。
最も輝く日なだけあって、天の川はきれいだった。
明日は退院だ。