下書き星空の下で、君の願い事を。

飲み物が届いてから、彼女は口を開いた。

「そういえば、次の投稿だけど、次はいつにしようか。まだ歌詞はできてないし、栄佑くんもイラストかかなきゃだよね」
顎に手を置いて考えているものの、ぽけーっと外を眺める彼女の表情はどこか遠くを見るような顔をしていて、寂しそうな顔をしていた。

「次は何書けばいいの?」
僕が声をかけると、はッとしてこちらを向いてこう答える。

「栄佑くんが書きたいものでいいよ」

「僕の専門は風景なんだけど、それでもいいの?」

「もちろん!海とかどうかな、初めて会った場所。そうだ、これからは私たちの行った場所を描いていくのはどう?」

「……それなら描きやすいかも」

「じゃあ決まり」

そういって、アイスティーを飲み干すと、「帰ろ」と言った。

僕がお会計をすまし、外に出る。

電車に乗り込むと、先に莉乃の最寄についた。

「あ、これ、手帳ね!ちゃんと書くんだよー」

降りる寸前に渡された手帳が入った袋を握りしめ、自宅に帰った。