「できた」
彼女は、床に寝転んで眠っていた。
多分退院したばかりだから疲れてるのだろう。
静かに眠る彼女はこのまま死んでしまわぬか心配になるほどだった。
「莉乃、起きて。莉乃、莉乃」
華奢な体を揺らしながら声をかける。
「ん……あれ、寝てた?」
「うん、がっつり。できたよ」
彼女は起き上がり、パソコンを見ると口をポカーンと開けてイラストを見ていた。
「気に入らなかったかな」
「ううん、全然!逆だよ逆、すごい羽根が一つ一つ丁寧で繊細、色鮮やかで明るい無邪気な子なのがわかる」
「よかった。アイコン設定しようか」
僕は先ほど作ったアカウントにアイコンをつけた。
「あとは、歌だね。どうしようか……莉乃は自作の歌を投稿したいの?」
「うん、自分の感情を歌にして記録したいんだ。有名になることが目的ではなくて、イヤホンについてるマイクとかで携帯に録音したりして、それをアップできないかな」
「可能だとは思う。最近イヤホンって性能いいし、アカペラでも莉乃は歌うまいしカバーできると思う」
「じゃあそれでやろう。この前の歌録音しよう!」
彼女はこの前の歌を自前のイヤホンを差し込むと、自分のカバンからお水を取り出し、一口飲んでから録音し始めた。
優しく澄んだ歌声で、どこか強さを感じるような歌い方だった。
こうして録音を終えて僕が書いたイラストに莉乃の歌声を流す。
動画サイトegaoにrionとして投稿する。
タイトルは [三日月に幸せを願って]
彼女は、床に寝転んで眠っていた。
多分退院したばかりだから疲れてるのだろう。
静かに眠る彼女はこのまま死んでしまわぬか心配になるほどだった。
「莉乃、起きて。莉乃、莉乃」
華奢な体を揺らしながら声をかける。
「ん……あれ、寝てた?」
「うん、がっつり。できたよ」
彼女は起き上がり、パソコンを見ると口をポカーンと開けてイラストを見ていた。
「気に入らなかったかな」
「ううん、全然!逆だよ逆、すごい羽根が一つ一つ丁寧で繊細、色鮮やかで明るい無邪気な子なのがわかる」
「よかった。アイコン設定しようか」
僕は先ほど作ったアカウントにアイコンをつけた。
「あとは、歌だね。どうしようか……莉乃は自作の歌を投稿したいの?」
「うん、自分の感情を歌にして記録したいんだ。有名になることが目的ではなくて、イヤホンについてるマイクとかで携帯に録音したりして、それをアップできないかな」
「可能だとは思う。最近イヤホンって性能いいし、アカペラでも莉乃は歌うまいしカバーできると思う」
「じゃあそれでやろう。この前の歌録音しよう!」
彼女はこの前の歌を自前のイヤホンを差し込むと、自分のカバンからお水を取り出し、一口飲んでから録音し始めた。
優しく澄んだ歌声で、どこか強さを感じるような歌い方だった。
こうして録音を終えて僕が書いたイラストに莉乃の歌声を流す。
動画サイトegaoにrionとして投稿する。
タイトルは [三日月に幸せを願って]



