下書き星空の下で、君の願い事を。



自分の好きな描き方、それは、よく観察して描くこと。
でも観察するものがない。
だから、今の莉乃の様子を妖精に見立てて描くことにした。

今の莉乃は余命半年。
それでも、明るくて僕を巻き込んでこうしてやりたいことに向かって進んでる。

弱そうに見えて心が強くて、でも触れたら壊れそうで、回数券のように使ったらなくなるような。

こんなにも生きたいと望んでいるのに、そんな人をあの世に連れて行こうとする神様は卑怯者だ。
そのうえ、死にたがりだった僕は死ぬことに対して、莉乃ほど深く考えたことがあるのだろうか。

だれもが、本当は死ぬのが怖いはず。
それでも死ぬ未来が迫っているのは、逃れられない残酷さ。

海で出会ったときはただの少女だった。

死ぬことが決まってるなんて、そりゃいつかは人は死ぬさ。
けど、半年なんて短すぎる。

儚い命、それでも彼女は一日の価値は同じだと言った。

自らの意思で殺そうとしてたことを彼女はどう感じるのだろうか。

命の重さは生きてる限り同じなのに。