下書き星空の下で、君の願い事を。

梅雨が明けた初夏の夜のこと。

酷く心が沈んでいた僕は、薬を過剰摂取してたった少しの快楽に、心を委ねていた。

僕が過剰摂取するのは仕事で嫌なことがあった時とか、そういうんじゃない。
常に死にたい気持ちが漂っていて、いつも現実逃避の為にしてる。

でも今日は、そんなんじゃ気がすまない。

体の中が、熱でこもるような。

ふわふわと体が感じるうちに、なにか変化を起こしてみようか。

いつもならこのまま寝てしまうところだが、今日は何故か外に出たいな。

何故だろう、何かに引っ張られる感じがして、ちょっと自分が怖い。

支度をしながら、どこに行こうかと考えてみる。

「そうだ、海にでも行こうか」

咄嗟の思いつきで、僕は行動に移す。

スマホで海までの行き方を調べてから、財布とスマホをズボンの後ろポケットに入れて、僕は玄関のドアを開けた。