「ピッピッピ」

また、機械が規則正しく音をならす。

「これで大丈夫だからね」

主治医の先生は、安堵のため息をつく。

「久咲くん、だっけ?もう帰った方がいいよ」

主治医の先生が優しく笑いかけてくれた。

俺は、主治医の先生に頭を下げて病院から出た。

数日後、病院に行くと、水桜は元気だった。

「私さ、二日後、退院できるんだってさ」

水桜は、優しく笑う。

「三日前に、手術したからもう退院していいって」

彼女は、優しく笑う。

「そっか」

俺は、心の中でそっと深いため息をつく。

「もし、退院したら、桜、見に行こうね」

彼女は、優しく笑った。

翌日、病院に行くと、少し昨日よりやつれている水桜がいた。