夏が自信満々の笑顔で見下ろしてくる。

「櫂も、さっきの威勢は?」

心もニコニコしながら櫂に聞いている。

「意外と弱いじゃん」

ニヤニヤしている瑞佳。

この三人のペースにはめられている。

「いつになったら勝てるかな?響」

あおるようにこちらに笑みを向ける。

最初は俺たちのチームがリードしていたはずなのに、いつの間にいっぱいシュートされていて今は、こっちのチームが負けている。

「頑張ってね」

夏がまた余裕がある笑みを見せてくる。

それが、ものずごく眩しかった。