「ていうか、たけるって私のこと好きだったんだ」

「全然気づいてなかっただろ」

たけるは、ため息をつく。

いやッ、ため息をつかれても、気づかないもんは気づかない。

「湊は私のことが好きだったんだ」

「知らなかっただろ。てか、琉唯が俺のことが好きだったんだ」

意外そうに湊が私に視線を移す。

「いやッ、私こそ、たけるの好きな人が私なんて」

「周りが琉唯に告白するとかいうとき、俺さ、すごく焦ったんだよ。今日の朝とか」

えええ。

あのたけるが焦るんだ。

てか、たけるの好きな子ってかわいい子じゃなかったっけ。

「でも、たけるの好きな人って・・・、可愛い子じゃ

ないっけ?」

「琉唯は可愛いだろ」