理由なんて、一つしかないだろ。

「俺の顔が怖いからだろ」

俺が,そういうとエイリーは、ため息をつく。

「絶対にそれと決まったわけじゃないのに」

「それしかないだろ」

「まあ、とにかく聞いたらいいじゃない」

エイリーは、俺を軽く睨む。

「じゃあね」

彼女は、軽く手を振って、中庭に行ってしまう。

「行くか・・・」

俺は、リーサ嬢と待ち合わせしている中庭に急ぐ。

「待たせてしまってすまぬ。リーサ嬢」

俺は、リーサに頭を下げる。

「いえっ、頭をあげてくださいませ」

彼女は、焦りながら手を横にブンブン振る。

声が少し、震えている。

「なんで、怖がる」

「っ」

リーサは、少し目を見開く。

「教えろ」