太陽みたいにパア―、と洸くんの顔が笑顔になる。

「でも、敬語じゃなくていい」

洸くんは、両手でバッテンを作る。

「分かった」

「ねえ、少しだけ海で遊ばない?」

・・・楽しそう。

「うん」

洸くんは、靴と靴下を脱いで、海に足をつける。

私も、裸足で歩いていたせいで、汚れてしまった足を海に突っ込む。

「ほれっ」

洸くんは、水面を思い切り蹴って、水しぶきが私目掛けて飛んでくる。

「ふぇ」

髪の毛に少し、水しぶきがかかる。

「ほれッ」

私は、仕返しに手で海水をすくい、洸くんにかける。

「うわぁ」

洸くんの顔に海水がかかる。

「ぶっ、あははは」