すぐに、また笑顔の洸くんになる。

「生きる意味は、あるとかないとかじゃない。」

洸くんは、優しく微笑む。

なんで・・・。

なんで、そんなに優しくするの。

あの時は、ただホッとくことができなかった。

ろれだけだったのに・・・。

「俺は、茉乃が好きだ」

「えっ」

ありえない。

ただ,助けただけなのに。

「あの日、俺に生きる意味をくれたのは、茉乃だった。だから今度は、俺のために生きて、そして・・・」

もう一度、洸くんは私の顔をみてほほ笑む。

「付き合って」

洸くんは、私の前に手を突き出す。

初めて好きと言われた。

初めて、死ぬな、って言われた。

この人なら、信頼していいかな。

「いい・・です」