満月の誘惑






「旦那様…。私、旦那様を待っている間、私に言ってくださった言葉を思い出していたんです。ありのままを受け止めると言ってくださったこと、覚えていますか?」


「もちろん。私は柚葉の全てを受け止める」


「それは私も同じ気持ちです。旦那様が狼であろうと、ありのままを受け止めます。旦那様は私にとって大事なお方ですから」




ちゃんと目を見て。上辺だけで言っていないと伝えたかった。


それが伝わったのか、少しだけ口角を上げてくれて、〝私もだ。柚葉は大事な私の想い人だ〟と小さく声が聞こえる。