私があの森に居たこと、旦那様にきっとバレている。


お互いに何も言わず、暗黙の了解のようにこれから過ごして行くのは、違うと思った。




「旦那様。話して、くださいませんか?もう準備はできています」


「そうだな。長い間、隠していて申し訳なかった。心配ばかりかけてしまった…」


「心配は、たくさんしました。でも、旦那様を信じているので。支えたいんです」




しばらく黙ったままでいると、決心を固めたように一つ頷き、私の肩を柔らかく押して距離を取った。