だから、お膳を下げてお母様とご飯の後片付けをした時も言わなかった。




「荘司さんと、お話しできた?」


「うん。寡黙で難しい人だと思ってたけど、優しくて良い人だった」


「どんな話をしたの?」


「それは秘密です」


「えー…。言ってくれても良いじゃない?」


「旦那様と二人にした意味がないでしょ」




聞かれてもはぐらかして、旦那様との秘密にした。



それから、両親には言えないことでも旦那様になら言えたし、話を聞いてくれた。

すごく良いお方に、月城家に来てもらえた。