「そうだな…。甘いわけではないが、味に甘味がある…。あ、旨味か。これが旨味なのかもしれん。なぁ、柚葉。…柚葉?何を笑っているんだ」


「あ、ごめんなさい。お褒めの言葉、嬉しいです」





一人で答えを出そうとしている姿が面白くて、思わず笑って見ていた。


こんな顔、するんだ。こんなこと言ってくれるんだ。


そう考えていたら、旦那様が可愛らしかった。





「美味しいよ。特に味噌汁が美味いな。また作ってくれ」


「はい、もちろんです」




美味しいと言ってもらえるのは嬉しいけど、あまりにも何度も褒められるから、ついに恥ずかしくなってきて、私からごろっと話題を変えてみた。




「旦那様。畑では、お疲れになりませんでしたか?」