虐げられた少女は、無償に愛される ~だけど少女は逃げ出したい!~

~千鶴side~

「今、千鶴はどうしたいの?」

私は、今どうしたいのだろう。

自分で答えを見つけたはずだった。

悠華さんたちを見るたび、その決意が揺らぎだす。

「私は・・・、死ぬんですよ?ずっと隣に入れないんですよ?」

「うん。それでもいいよ。というか、まだあきらめてないからね」

何を、と口を動かした。

「そりゃあ、千鶴が俺の横で笑う未来だよ」

私が悠華さんの横で笑う・・・。

「そんな未来、こないですよ」

「だから、諦めないって言ってるでしょ?」

「なんで!諦めてくれないんですか・・・」

「そうだねぇ」

「もう、後悔はしたくないから。だからかな」

「なんですか、それ」

どうでもいいなら、簡単に離れられた。

どうでもいいなら、生きたいなんて思うこともなかった。

どうでもいいなら、あんなに悩まずにいられた。

「責任」

「ん?」

「責任、取ってください。悠華さんのせいで、生きたくなっちゃったんだから」

もう、諦めよう。

私は、どうしようもないぐらいに悠華さんのところにいたいらしい。

悠華さんは、なんてことないと言うように笑う。

「いいに決まってるよ。俺が千鶴のそばにいたいんだから」