「あと少しで悠華来るから。だからちょっとだけ待って」

まず、悠華って誰よ。

私は笑顔を張り付けて

「無理です。どいてください」

「何この子、すごい圧かけてくるんだけど」

急に態度を変えたから本当に驚いている男の人を放置して部屋からどう出ようか。

あ。この人を倒せばいっか。

「すみません」

「えっ」

彼の耳元で謝り、鳩尾を殴る。

「うっ」

相当痛かったのか、鳩尾を抑えてしゃがむ。

「では、ありがとうございまた」

部屋のドアノブに手をかけてドアを開けようとする。

ゴンッ

「いたッ」

その前にドアが開いて、おでこに当たる。