それから、疲れていつのまにか寝てしまっていた。
横を見ると、悠華さんが寝息を立てて寝ている。
そんな安心しきった顔を見ると罪悪感に襲われる。
本当に、あんなことを言って良かったのか。
後で、傷つけてしまうんじゃないのか。
そんなことをずっと頭で考えている。
「悠華さん」
起こそうと思って、悠華さんの名前を呼ぶ。
それでも起きそうになかった。
だから、びっくりさせようと思って悠華さんに抱き着く。
「ゆーかさん」
寝ているはずの悠華さんの手が背中に回され、ギュッと抱きしめられる。
「は?」
想像していなかった行動をとられて、固まってしまう。
悠華さんの方を見てみるけど、まだ寝ているみたいだ。
「悠華さんっ、起きてください」
悠華さんの広い胸板をトントンたたく。



