虐げられた少女は、無償に愛される ~だけど少女は逃げ出したい!~

私は、両親を・・・両親だった二人を見据える。

そんな視線に狼狽える二人。

「ねぇ、もういいでしょ?私は帰らない。それが答え」

「あなたはッ、誰にも愛されない。だって、性格がそんなんになっただものね」

両親だった人たちを置いていこうと、足を前に進める。

「そうだッ、お前は所詮道具だ」

そんなことは自分がよくわかってる。

愛される存在でないことも、感情に疎いことも。

「行きましょうか、悠華さん」

私は悠華さんの顔を見れず、俯いたまま足を動かす。

別にあの人たちが言ったことを気にしているわけじゃない。

なのに、なんでこんなに胸が痛いんだろう。

傷ついてない。

あんな扱いされていることに傷ついてこなかった。

じゃあ、この気持ちは何?

心にナイフが尖ったものがグサグサと刺さっていく。

『そうだッ、お前は所詮道具だ』