「さっそく、悠華たちに見せちゃおっか」

絶対に面白そうだな、とニマニマしながら廊下を歩いてる由和。

廊下を少し歩いた先にある執務室。

そこで悠華さんが着替えているとか。

執務室のドアを由和がバーンと思いっきり開けて入る。

「見てよッ、この千鶴の姿を」

そう言って、私の背をグイッと押してくる。

「ちょッ、由和ッ」

慌てて悠華さんを見ると、ポカンと口をかけて固まっている。

哉さんも少しの間フリーズしたと思うと、急にバッと視線を逸らしてきた。

「瀬和・・・、私ってそんなに似合ってないの？」

瀬和は二人の反応が想像以上だったのか、ククックと笑っている。

「いや・・・、最初にも言ったように似合ってる」

その言葉を聞いた悠華さんが、瀬和の肩を掴んで部屋の端っこに移動する。

「由和、私って変？」

「いやッ、似合ってる似合ってる」

由和がおなかを抑えながら、瀬和と同じように笑っている。

何が面白いのか分からず、離している悠華さんと瀬和がいる方へ視線を移した。