んー?

なんか動きにくい気がする。

ゆっくり閉じていた瞼を開ける。

目のまえに飛び込んできたのは、悠華さんの綺麗な顔だった。

「ふぇっ」

綺麗で近くにあることに驚いて変な声が出る。

その声で,起こしてしまったのか悠華さんが瞼を開ける。

「おはよ」

悠華さんは少し寝ぼけているのか、昨日では見せなかったふにゃッとした笑顔を見せた。

「おはようございます」

まさか、そんな笑顔を見せられるとは思わなかったから少し顔を熱くなるのを感じながらあいさつをする。

「可愛い」

は?

「その真っ赤な顔が」

意識すると顔に熱が集まっていくのがわかる。

「ふふっ」

悠華さんは、私の顔を見ながらずっと笑ってる。